中古のキュービクルを購入するデメリット

キュービクルはとても高額なもので、新品のものを購入しようとすると少なくとも200万円は必要になるといわれています。必要な電気容量によっては、500万円を超える値段になるなんて話もよく耳にしますね。

そこで、少しでも安くキュービクルを利用するために中古販売を利用しようとする方も多いかと思います。しかし、気をつけなければ粗悪品を掴まされて新品で購入するよりも高額な費用が発生することも。

今回は、中古のキュービクルを購入するデメリットについてご紹介していきたいと思います。

中古のキュービクルのデメリット

中古のキュービクルを購入するデメリットは複数ありますので、以下では簡単に羅列していきたいと思います。

1.部品交換が必要になることがある

中古のキュービクルの中には、トランスやコンデンサのようなキュービクルの基幹部分が消耗している可能性があります。前の管理者がメンテナンスや設備内の清掃を怠っていた場合、法定耐用年数である15年を待たずして部品の交換が必要になることも。

「部品さえ交換すれば使えるのなら良いのでは? 」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、キュービクルの部品は場合によっては100万円を越えるものもあります。

もちろん、数万円で済む部品もありますが、このような中古品を掴まされると、新品を購入するよりも経費がかかってしまう可能性がありますので十分に注意しましょう。

2.波及事故のリスクが高い

キュービクルの故障における最も怖いリスクは、波及事故と呼ばれるものです。波及事故とは、キュービクルから漏電した電気が電線などに影響を及ぼし、周辺施設の電気が止まってしまうことを言います。

単に家庭の電力供給が停止するくらいであれば、まだ被害は少ないと言えますが(それでも大問題ですが……)、公共設備や交通機関、病院などに影響を及ぼしたときには、とんでもない損害賠償を請求されることになってしまいます。特に病院などの電気が停止すると人命に関わってきますし、「迷惑をかけた」という話では済まなくなってくることも。

このようなキュービクルの波及事故の原因は50%以上がメンテナンス不足によるものだと考えられています。もちろん、中古販売事業者が最低限メンテナンスを行って販売していると思いますが、新しいキュービクルに比べて中古のキュービクルの事故発生リスクが高いことは確かです。

3.PCBが含まれている可能性

PCBとは、2000年以前のキュービクルの絶縁油に使用されていた物質ですが、生命にとって有害であるため国際的に2028年までに全廃しなければならないとされているものです。

日本も例外なくPCBを全廃する方針で、法律で2027年までにPCBが含まれている設備を処理するように定めています。この法律によって「PCBは他者に譲渡あるいは他者から譲り受けてはならない」ということが定められており、これに違反した場合は懲役刑あるいは罰金またはその併科が課せられます。

一般的な販売業者であれば、PCB検査はしっかり行った上で販売しているでしょうが、万に一つ不正がないとも言い切れません。もしPCBが含まれているキュービクルを掴まされてしまうと、所有者である皆さんが2027年までに法律が定める施設で処分しなければいけません。

PCBが含まれているキュービクルの処分に必要な費用は電気容量にもよりますが、例えば重量が1000kgのキュービクルであれば500万円ほど必要になります。

せっかく購入した製品を期日までに処分しなければならず、さらに処分費用まで持たされるとあってはたまったものではありません。PCBの引き渡しには厳しい法律があるとはいえ、法律があるからといってトラブルに巻き込まれないというわけではありませんから、こういったリスクがあることは十分に理解しておきましょう。

粗悪品を掴まされないために

中古のキュービクルには上記のようなリスクがありますので、粗悪なキュービクルを掴まされないためにも以下のようなことには注意しておきましょう。

信頼できる事業者と取引する

第一に、多少値段は張っても信頼できる事業者と取引するように心がけましょう。もちろん高ければ良いということではありませんが、適正価格以下で提供されているものはそれだけリスクがあるということを理解しておくと良いです。

PCBの有無は確かめておこう

次に、PCBの有無についてはしっかり確認しておきましょう。事業者の中にはPCB不含証明というものを提示してくれる場合があります。

レンタルという選択肢も考える

キュービクルを利用する場合はレンタルという選択肢があるということも考えておきましょう。中には電力自由化以降でてきた新しい電気の販売方法もあり、キュービクルの所有権をレンタル事業者に渡しておくことで、高圧電力を家庭で使うような低圧電力と同じような料金プランで利用することもできてしまいます。

新電力会社が皆さんの施設にキュービクルを設置して維持管理を行い、電力会社から安い高圧電力を仕入れて皆さんには低圧電力よりも安く提供するという電力の販売モデルです。皆さんはキュービクルの維持管理を行う必要がなく、契約によっては初期費用なしで設置できることもあります。

様々な選択肢を考慮して、リスクが少なく最適なものを選びましょう。

まとめ

今回は、中古のキュービクルを購入するデメリットを解説してきました。キュービクルは高圧電力という危険なものを扱うデリケートな設備ですので、くれぐれも慎重に選ぶようにしましょう。

事業者様必見!
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小西 智一

株式会社Bliss Ariseの電力事業の営業担当です。多くの事業主様により安心しておトクに電気を使って頂くため、日々奮闘しています。

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