店舗の電気代はどのように削減すれば良い?削減方法5つと注意事項3つ

店舗の電気代はどのように削減すれば良い?削減方法5つと注意事項3つ

目次

  1. 電気代を削減するにあたって、絶対外してはいけないポイント
    1. お客様に負担をかけてはいけない
    2. 従業員に過剰な負担を求めてはいけない
    3. シレっと削減しよう
  2. 店舗の電気代を削減するためのアイデア
    1. 1.室外機の周りを整理しよう。
    2. 2.冷蔵庫にカーテンを設置しよう
    3. 3.遮熱塗料を使う
    4. 4.LED照明の導入
    5. 5.電力会社を乗り換える

「うわっ…店舗の電気代…高すぎ?」

そう思われたことはないだろうか?店舗を経営していると、結構な電気代がかかってきます。でも電気代が高いということは、10%でも削減できれば利益として返ってきますよね。
皆さんが愛してやまない言葉に置き換えると「儲かる」ってことです。でも無理に電気代を削減して、売上が減ってしまっては元も子もありません。

今回は、店舗の電気代を削減するためのポイントをいくつか解説するとともに、削減するにあたって、絶対に外してはいけない3つのポイントをご紹介していきたいと思います。

電気代を削減するにあたって、絶対外してはいけないポイント

「なんだ、店舗経営者でもないくせに偉そうにしやがって!」と憤りを感じられる方もいらっしゃるかもしれない。
筆者は確かに店舗を経営していないが、数々の店舗でコンサルティングをしてきた経験もあるため、失敗事例も数多く聞かされてきました。ですので、皆さんの参考になればと思います。

お客様に負担をかけてはいけない

「そんなんわかっとるわ!」という声が聞こえてきた気もするが、頭では分かっていても行動には伴わない場合が多いです。

例えば、空調の温度。とある喫茶店では、冬場に空調が壊れてしまいお客様からこんなクレームがあったそうです。

「外が寒いからきたのに、こんな温度でくつろげない!」
「寒すぎて食べていられない。キャンセルをしてくれ」

その日の売上は、通常時の20%だったそうです。

お客様というのは、「料理を提供している」だけではなく、「快適性」「不快感の無さ」「安全性」引っくるめてあなたのお店に来てくれているのです。
決して、お店で買うことができる商品だけのためにお金を支払っているわけではありません。つまり、電気代を削減する上でどんなに些細なことでもお客様に何らかの負担を与えてはいけないのです。

室温、照明、提供スピード…。これら全ての要因が重なってお客様は来てくれています。極端な例かもしれませんが、室温を一度下げれば、「なんか不快だな」と思って、それ以降二度と来てくれない可能性だって考えられるのです。

従業員に過剰な負担を求めてはいけない

次に従業員にも目を向けてみましょう。従業員は、経営者である皆さんの代わりに働いてくれている大事な存在です。

照明代が持った得ないからといって、キッチンの照明を落としたりすると、従業員の生産性が落ちてしまいます。

皆さんは、メイヨーのホーソン実験という実験をご存知でしょうか?ホーソン実験では、従業員の生産性は、外部環境によってどのように変わるのかということが実験されました。
その実験では、「明るさによって、生産性が著しく低下する」という結果が発表されたのです。

何が言いたいかと言うと、従業員にとっても働きやすい環境を提供しなければ、生産性は低下し、売上に響いてくるということです。
ところがバブル時代を駆け抜けてきた諸兄らはこう思われるかもしれない。「こっちは金払ってんだから多少我慢して店に貢献しろ!」――と。

これは、経営の放棄である。お客様同様、従業員も様々な要因を選んであなたのお店で働いているのです。「この店働きにくいしあっちの店のほうが待遇ええやん!」なんて思われた日には、おしまいなのです。従業員おこ。

時代に合わせた経営スタイルというものがあります。昔と今は異なるのです。若い世代がいくら仕事が嫌いでもそれは仕方ない。社会は一人の力では変えようがないのです。
それよりも、時代に合わせた経営スタイルを採用して、従業員の生産性を上げるほうが利口な経営スタイルなのです。

とはいえ、従業員はお客様に比べて寛大です。「節約するために、照明を落としたいんだけど、働きにくくなるかな?」と合意を得た上で削減のための施策を実践すればOKです。

シレっと削減しよう

皆さんはこんな話をご存知でしょうか?

――とある地方銀行があった。地域に根付いた地元密着型の銀行だ。特に業績が絶好調というわけでもないが、それなりに従業員もいて、それなりに運営できていた。
しかしある日を境に、同銀行から、急にお金が引き出され始めた。特に何かしらの政策が施行されたわけでもなく、リーマンショックのような金融ショックがあったわけでもないのに…。そのまま銀行は為す術無く大炎上。

後日入った調査によると、その銀行に口座を持っていた住民は口を揃えてこう言った。「○○銀行が潰れるから、急いでお金引き出さないと財産がなくなると聞いた」――と。
銀行の関係者はこう思ったはずだ。「潰れる?平常通りなのにそんな馬鹿な!」

しかし、その地域の住民が言ったように実際に26億円という金額が引き出され、存続の危機に陥ったのだ。

この有りもしない噂の元をたどれば、とある主婦が「○○銀行が潰れる」という噂の出どころであることが分かった。しかしこの主婦は「○○銀行が潰れる」ということを本気で思っていたのである。そして、その噂が広がりに広がって、最終的に倒産の危機にまで追い込んだ。ちなみにこの主婦が「○○銀行が潰れる」と信じ込んだ理由は、とある女子高生が冗談で「銀行は危ないよ、強盗が来るかもしれないし、将来性も怪しいし」と言っているのを聞いたからだそうな。

ほんの思いつきの冗談であるが、この女子高生の一言が噂を呼び、最終的に自体を重くみた日銀が動いてようやく鎮火するという事件を引き起こしたのだ。

信じられないかもしれないが、これは実話です。気になる方は、「信用金庫 女子高生」で検索すれば事件のことが詳細に出てくる。それくらい有名な話です。

この事件の教訓は、「経営がヤバイ」とお客様に対して微塵も感じさせてはいけないということです。
「そんな大げさな」と諸兄らは思われるかもしれないが、経営が不安定な店のサービスを受けたいと思うだろうか?「もしかしたら、賞味期限切れの食品とか出されるのではないだろうか」と疑ってしまうことはないだろうか。

どんな小規模な事業者にとっても安定感というのは大事で、お客様からあらぬ噂が出てお客が来なくなることだって考えられるのである。
そのため、経費削減は「あ…節約してるのね。」と思われないためにシレっとするほうが良いのである。

店舗の電気代を削減するためのアイデア

さて、前置きが長くなってしまったが、以下では店舗の電気代を「お客様に負担をかけず、」「従業員にも過剰な負担をかけず、」「しれっと」削減する方法をご紹介していきたいと思います。

1.室外機の周りを整理しよう。

電気代の大半を占めるのは、空調の電力消費によるものであることは、もはや改めて言うまでもないかもしれません。
しかしエアコンがどのように電力を消費しているかはご存知でしたか?

空調は、室外機から外気を取り入れ、その空気を冷やして室内に風を送っています。この外気をどれくらい冷やすかによって電力が決まるのです。
それと同時に室外機からは外気よりも温度が高い熱風が出ています。この熱風を取り込んでしまうと、余分な電力が消費されてしまうのです。

室外機の周りにモノを置いていると、熱風が跳ね返ってきてしまい、室内の冷やすのに大量の電力を消費することになります。そのため、室外機から出される熱風ができるだけ跳ね返ってこないように、室外機の周りは整理しておきましょう。

また、熱風が跳ね返らないようにすることが前提ですが、特に夏場は室外機に日光が当たらないようにすることで使用電力を抑えることが可能です。

2.冷蔵庫にカーテンを設置しよう

飲食店であれば大型の冷蔵庫を設置している場合が多いと思います。冷蔵庫から冷気が逃げないようにすることで、消費電力は結構抑えることができると言われています。
というのも、冷蔵庫も空調同様、庫内の温度を維持するために電力を消費するからです。

この冷気が逃げないために、冷蔵庫にビニールカーテンを設置する方法があります。よく工場とかで使われている透明のペラペラのやつですね。
冷蔵庫は開けるたびに外気に触れ、庫内の温度が上昇するため、できる限り冷たい温度を逃さないことで消費電力をおさえることができます。特に大型の冷蔵庫であればなおさらです。

3.遮熱塗料を使う

遮熱塗料とは、屋根やガラスに塗ることで室内の温度上昇を防ぐことができる塗料のことです。ガラス張りのオフィスビルでは、電気使用量を約20%も削減できるそうです。
ガラスは熱伝導率が高いですから、締め切っていても中から外へ、外から中へ熱が移動してきます。そのため、暖を取るためにカーテンを締めたりしますよね?

しかしお店を経営していながら、カーテンを締めてしまうと、熱だけでなくお客様までシャットアウトしてしまうことになります。そのため、ガラス用の遮熱塗料を利用するのが適切です。

4.LED照明の導入

LED照明は、水銀灯と比べて約80%の省エネになります。導入にはある程度の費用がかかりますが、LEDの寿命は10年もあると言われていますし、10年もあれば十分に回収できるはずです。
ただし、LEDの導入はよく調べてからでなければ水泡に帰すこともありますので、しっかりとリサーチした上で導入を検討しましょう。

5.電力会社を乗り換える

電力会社は簡単な手続きだけで乗り換えることができます。2016年の電力自由化以降、特に小規模事業者はどんどんと電力会社を乗り換えています。それもそのはず、使用電力を変えずに電気料金を大幅にカットできるのですから、こんなおいしい話はありません。

ただ、電力会社は540社以上もあると言われており、よく調べて選ばなければ逆に電気料金が高くなってしまう可能性も考えられます。知識のない人が540社を比較することはとても大変ですが、当サイトで無料提供させていただいている電気代削減コンシェルジュ等を利用すれば、お得な電力会社をご提案させていただけますので、是非ご活用ください!

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