新電力にデメリットってあるの?辛口で解説してみた

PPSとも呼ばれる新電力は、2016年の電力小売り全面自由化によって私達の生活の中でより身近なものになりました。
電力小売り全面自由化から2年、2018年には続々と新電力会社に乗り換える人が増えていますが、未だ微増傾向から抜け出せていません。

そんな周りを見て、皆さんはこう思われるかもしれない。「みんなが乗り換えないってことは、そんなにおトクじゃないんじゃないの?」――と。
ということで、今回は清廉潔白、真摯さに定評がある(冗談はさておき)エネインフォが新電力のデメリットについて辛口で解説していきたいと思います。

新電力にデメリットってあるの?

この腐敗と自由と暴力の真っ只中を駆け抜けてきた皆さんは既にご存知のことかと思いますが、この世は何かを求めれば何かを差し出さねばならず、何かを与えれば何かが返ってくる…。そんな資本主義社会です。
――新電力には、もちろんデメリットなるものが存在しますし、メリットも存在します。このデメリットを理解して契約しなければ、後悔してしまう可能性があるのです。

以下では、皆さんがお持ちな素朴な疑問に回答する形式でデメリットについて言及していきたいと思います。

新電力は本当に安くなるの?

皆さんが一番気になっていることは、本当に安くなるのか?ということでしょう。これは難しい。安くなる場合もあるし、安くならない場合もある。
読者の皆様の電力の使用状況を知る由がないエネインフォとしては、目安でしか応えることができないのが口惜しいです。

新電力の乗り換えで料金が安くなるのは、毎月の電気料金が5,000円を超えていることが目安になります。(あくまで目安です。5,000円以下でも安くなるプランはあります)
特に注意したいのは、オール電化のご家庭や一人暮らしで使用電力が少ない場合です。この場合、新電力に乗り換えることで逆に電気代が高くなってしまう可能性が考えられます。

飲食店などを営む事業者や上流階級層の電力会社乗り換えが多いのに対して、一般消費者の間で乗り換えが活発でないことは、このような原因のためです。

新電力って停電しない?

次に皆さんが思い浮かべるであろう新電力のデメリットと言えば、品質は変わらないの?いきなり停電したりしない?というものでしょう。
結論から先に言ってしまうと、停電することもありませんし、品質が変わることもありません。新電力会社を変えたからといって、高圧の電流が流れてきて家電製品に悪さをすることもありません。

というのも、新電力会社と契約したとしても、送電は関東電力や関西電力のような皆さんが今まで契約してきた会社が担うことになるためです。
また、万一需要に対して発電が追いつかなくなった場合でも、電力会社同士でバックアップ契約というものを締結しているため、足りない電気は他電力会社から供給されることになります。

もちろん、電力会社側の都合で供給が追いつかなくなるものに対して私達消費者が高い料金を払って補填するようなことにもなりません。

ただ、デメリットとして数えられるのは、「環境に優しい」という観点で新電力会社を選んだ場合です。現在は100%再生可能エネルギーによって発電された電力を供給している会社もありますが、こういった電力会社が供給不足になってしまうと、火力発電の電力を利用することになります。

海外では失敗したって聞いたけど?

日本より早く電力自由化を導入したアメリカでは、失敗事例というものがあります。これは大規模停電が実施されるというものですが、詳しく知りたい方は「カリフォルニア電力危機」と検索してみてください。

ことの詳細は1998年から開始された電力自由化に始まります。1998年~2001年の間に次々と電力会社が出てきて、熾烈な価格競争の結果、値下げしすぎた電力会社の首が回らなくなり、最終的に電力会社が電力を供給できなくなったというものです。消費者たる私達も安さを求めすぎるのは問題ということですね。

市場原理によるサービスの質の低下は、電力だけでなく、様々なところでほころびを見せていますね。この資本主義も世紀末となんら変わらない腐敗と自由と暴力の真っ只中ということなのでしょうか。

――で、結局のところ日本で電力自由化が進むことで何かの問題がないのかということですが、被害を受ける可能性があるのは筆者のような貧困層です。
というのも、事業者のような電力消費量が大きい会社がどんどん新電力会社に乗り換えると、これまでそこから利益を得ていた既存電力会社は首が回らなくなり、電気料金の値上げを決行する可能性があるためです。

今まで利益にならない一人暮らしの小市民である筆者の部屋にも電力を供給し続けてくれていたのは、電力消費が多い事業者から大きな利益を得ることができていたからです。
この利益がなくなってしまうと、どこかで埋め合わせをする必要がありますから、経費を削るなりの企業努力だけでは間に合わなくなってしまうことも十分に考えられるのです。

…でも、お仕事ですから、皆さんにおトクな電力会社をご案内する…筆者、生活苦しくなる…。うぅっ…。(;_;)

冗談はさておき、市場では時に専門家でも読めないようなエラーが発生することがありますので、筆者などでは到底思いつかないようなデメリットが他にもあるかもしれません。

その他のデメリット

新電力は一般電気事業者の電気料金プランと比べた時に他にもデメリットがあります。人によっては大したものではないかもしれませんが、「契約期間に縛りがある」ということと「支払い方法が限定される」「検針票が届かなくなる」という3つのデメリットです。

契約期間の縛りについても、電気料金が安ければわざわざ乗り換える必要もないですし、もともとクレジットカードで支払っているなら支払い方法が限定されても特段デメリットになりません。また、「検針票などいらないわ!」と思われるかもしれない。なぜなら、スマートフォンやPCで検針票よりもさらに詳しく電気料金について確認することができるのですから。

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まとめ

まとめると、新電力のデメリットは以下の通りです。

  • 電気料金が確実に安くなるわけではない
  • 契約期間に縛りがある
  • 支払い方法はクレジットカードた口座引落のみになる
  • 検針票が届かなくなる
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