一人暮らしなら電力会社の乗り換えはおすすめできない!?

電力自由化から2年が経ち、徐々に新電力会社のシェアが伸びてきました。

これを機に電気代を乗り換えることを考える方も増えてきたのではないでしょうか?
――ただ、他の記事でも解説している通り、電力会社を乗り換えたからといって、必ずしも電気代が安くなるというわけではありません。

今回は、一人暮らしの場合にフォーカスして、電気代は本当に安くなるのかということについてご紹介していきたいと思います。

一人暮らしの場合電力会社を乗り換えるべきではない!?

筆者のような小市民の場合、一般的に電力会社は乗り換えないほうが良いと言われています。

――というのも、電気料金が逆に高くなってしまうためです。

「え?電力会社乗り換えたら電気の単価が安くなるんじゃないの!?」と思われた読者諸君もいらっしゃるかもしれないが、これは大きな誤解です。

電気代というのは、「電力量料金」と呼ばれる段階があり、例えば東京電力の場合、120kWhまでの場合は19円43銭、120kWhから300kWhまでの場合は25円91銭のように、消費電力量によって単価が変わる仕組みになっています。

これを一般電気事業者(東電や関電)は、消費電力が少ない需要家に対して安く売り、消費電力が高い需要家から割高な請求をするようにしているのです。
電気はライフラインですから、一人暮らしの筆者のような小市民でも手軽に利用できるように調整されているわけですね。

本来であれば、東京電力としても、たくさん買ってくれる人にサービスしたいところですが、「たくさん電気を使う人は余裕あるよね?余裕がない筆者を助けてやれよ」――と社会主義的な料金設定をしているのです。

つまりたくさん電気使っている人たちのおかげで、筆者は安く電気代を使用できているということになります。

どれくらい使ってれば安くなるの?

参考までに、どれくらい使っていれば電気代が安くなるのかを検証してみましょう。
本項では、東京電力の料金とハルエネでんきの料金を比較していきます。

東京電力 ハルエネでんき
120kWh以下 19.43円 19.52円
120kWh~300kWh 25.91円 26円
300kWh以降 29.93円 28.52円

――といった具合に、300kWh以上の電力を消費しなければ電気代は安くならないということになります。

例えば筆者の家の場合、8月は日中仕事で出かけている時間帯以外はクーラーを使用していましたが、150kWhの消費しかしていませんでした。
まぁ休日を含めてほとんど家にいないのでその影響もあったのかもしれませんが、それでも一人暮らしで300kWh以上を消費することは難しいと思います。

300kWh以内の使用量であれば、東京電力よりも料金が高くなってしまいますから、これでは電力会社を乗り換える意味はありません。

電気量料金だけが新電力会社の魅力ではない

――とはいったものの、必ずしも節約にならないわけではありません。

例えば、時間帯によって電気料金が変わるプランなどもあるためです。

広告代理店で働いていた頃の筆者は、朝7:30に家を出て、夜の帰宅時間は毎日終電あるいはタクシーで帰宅でしたので、早く帰れる日でも夜中の12時くらいでした。
この場合、日中はほとんど冷蔵庫くらいしか電気を使っていない状態です。――となると、昼はどれだけ電気代が高くても、夜に電気代が安くなってくれれば節約ができるわけです。

例えば昭和シェルの提供する電気料金プランは、20時〜翌7時までの電気代が22%ほど安くなるというプランです。これには残業代が出ないため貧乏暇なしだった筆者もニンマリです。

その頃は電力自由化?なにそれ?程度に考えていましたが、電力会社を切り替えていれば安くなっていたかもしれませんね。

電気代が5000円以下の場合は基本的に安くならない

――とはいえ、どれだけ頑張っても1段階(120kWh以下)の料金が適用される場合は一般電気事業者の電気料金プランが最もおトクです。
そのため、毎月の電気代が5,000円以下の場合は、多くの場合電力会社の切替によって電気代が高くなりますし、節約できたとしても、数十円程度だと思います。

こういった背景があるから、「一人暮らしの場合は電力会社の乗り換えはしないほうが良い」と一般的に言われているのです。

節約以外の目的があるなら乗り換えても良いかも

新電力会社の中には、FIT電気という再生可能エネルギーだけを活用して発電をした電力のみを提供する会社もあります。

ハイブリッドカーよろしく、FIT電気も未来に資源を残すために、地球温暖化を防ぐために有意義なものです。
「これらの電力会社を応援するために多少高くてもFIT電気を使う!」と殊勝なことをお考えなのであれば、電力会社を乗り換える意義はあると思います。

――また、エネオスでんきのようにガソリン代が安くなったりする電気料金以外のメリットがある電力会社も存在します。
家計トータルで見たときに、安くなるのであれば、これも有意義であると言えるでしょう。

まとめ

一人暮らしの場合電気代が高くなるということは、事実です。なぜなら一人暮らしで300kWh以上の電気を使用することは非常に困難であるためです。

ただし、節約以外の目的があったり、電気料金の他に受けることができる付加サービスに魅力を感じるのであれば電力会社を乗り換える意義はあると思います。

一般的に言われていることはあくまで一般論ですので、皆さんの生活スタイルに合わせて電気料金プランを決めてみると良いでしょう。

事業者様必見!
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小西 智一

株式会社Bliss Ariseの電力事業の営業担当です。多くの事業主様により安心しておトクに電気を使って頂くため、日々奮闘しています。

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