業務用エアコンの電気代が安いのはなぜ?

馬力も大きく稼働時間も長くなりがちな業務用エアコンですが、電気代の請求を見て「意外と安い!」と、思うことも少なくありません。一方、一般家庭用のエアコンは、よく使う季節はグンと電気代が跳ね上がるものです。

いったいなぜ、業務用エアコンは稼働率の割に電気代が安くなるのでしょうか?業務用エアコンの電気代が安い理由について解説します。

従量電灯より安い動力プラン

業務用エアコンのプラグを見てみると、一般家庭用のコンセントに入れることのできない特殊な形状をしていることがわかります。これは、業務用エアコンが三相200Vという単相100Vよりも電圧が高い電気を使用しているからです。

三相200Vを使用するには、電力会社の動力プランを契約しなければいけません。動力プランは一般家庭用の従量電灯プランよりも単価が安いことが特長です。なぜ安いかというと、変圧器の利用料が含まれていないためです。電気は発電された時には非常に高圧で、6600V~10万V単位の電圧を持っています。これを電化製品が利用できるくらいの電圧に送電する過程で変圧していくのですが、これには変圧設備が必要になります。

――つまり、高い電圧の電気を仕入れるほうが変圧施設を介さないため、施設利用料が取られないため、安いというわけです。

たとえば、東京電力では従量電灯プランは使用量が多いほど高くなりますが、平均的な120kW~300kWならば単価は26円です。一方、動力プランの単価は夏季17円6銭、他季15円51銭と、リーズナブルな値段になっています。このため、業務用エアコンの電気料金は思いの外お得という現象が起きるのです。

業務用エアコンをおすすめするケース

たとえば、小規模店舗や事務所などは業務用エアコンにするか家庭用エアコンにするか迷うこともあるかもしれません。どちらにするかによって電力会社とかわす契約も異なってくるので、できるだけ早く決めておきたいものです。

10坪程度の空間ならば、通常、家庭用エアコンでも問題ないでしょう。しかし、ドアの開閉が多かったり、ドライヤー等の熱源の使用量が多かったりする美容院、火力を取り扱う飲食店などでは業務用エアコンをおすすめします。

エアコンの稼働時間が長くなると予想されるならば、従量制の従量電灯プランでは割高になってしまうでしょう。一方、単価が安い動力プランならば、気兼ねなくエアコンを利用できそうです。業務用エアコンは家庭用エアコンよりも高価ですが、月々の電気料金を節約できることを考えると、十分コストを回収できるでしょう。

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電力自由化でさらに安くすることができる

2016年の電力自由化によって、大手電力会社以外の新興電力会社、いわゆる新電力から誰でも自由に電気を買えるようになりました。一般家庭向けだけの話のように誤解されがちですが、じつは動力プランも対象になっています。

たとえば、東京電力エリアにはイーネットワークシステムズ、エルピオでんき、ENEOSでんき、Loopでんき、イーレックス、親指でんき、坊っちゃん電力などが提供している動力プランを選択することもできます。基本料金はどこも東京電力よりも安くなっていますが、単価についてはむしろ高くなることもあり、注意して選ぶようにしたいところです。

単価設定のために、夏季だけ割高になることもありますが、年間経費は削減できていることもめずらしくありません。業務用エアコンを新電力の動力プランで、お得に使ってみてはいかがでしょうか。

まとめ

以上のように、業務用エアコンの電気料金が安い理由は、動力プランという法人向けの契約を電力会社と交わしているからです。動力プランは一般家庭向けの従量電灯プランのように、使えば使うほど単価が高くなるというようなことはありません。

エアコンの稼働時間が長いようならば、どんなに小さな店舗や事務所でも業務用エアコンがおすすめといえます。動力プランによって電気料金をかなり節約することも可能です。

さらに、電力自由化によって台頭してきた新電力のお得な動力プランも見逃せません。業務用エアコンと新電力の動力プランを活用して、とことん経費節減にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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