電力自由化で電力会社を切り替えたら停電が発生するって本当?

これまで家庭向けの電気は、各エリアの大手電力会社10社が独占的に販売していました。たとえば、東京ならば東京電力、大阪ならば関西電力と契約するしかなかったのです。

しかし、2016年4月の電力自由化によって電気小売業が全面自由化され、誰でも好きな売り手を選べるようになりました。大手10社以外の電力会社、いわゆる新電力も次々と誕生しています。

「新電力に切り替えて電気代が安くなった!」という喜びの声がある一方「大手と違って停電する」という都市伝説もささやかれています。いったい、そのようなことがあるのでしょうか?

電力自由化で停電することはない

新電力は発電と小売りは独自に行うことができますが、送電は大手一般電気事業者(東電や関電)10社の送電網システムを借りています。じつは、電力自由化後も送電網システムに関しては大手電気会社の独占状態が続いているのです。つまり、これまで通りの安定供給を期待できるというわけです。

もちろん、台風や地震などで電線が切れれば、新電力も大手電力会社も同じように停電します。しかし物理的に考えて「新電力の契約者だけが停電」ということはありえません。

また、2020年3月末までは、新電力の発電でトラブルが起きた際には、各地域の大手電力会社がかわりに電気供給することも義務付けられています。むしろ、停電の心配をせずに新電力を試せるチャンスともいえるでしょう。

常時バックアップ契約でより安心!

新電力は大手電力会社から継続的に電力を購入する常時バックアップ契約を結んでいます。新電力の中には、独自に発電設備を持つ電力会社もあります。通常このような電力会社は契約数の増加に応じて発電設備を増築していきますが、発電所を作る資金力が不足している新電力も大手電力会社とバックアップ契約を結んでいるので皆さんの家庭に電力の供給が絶たれることはないのです。

バックアップ契約の仕組み

また、自社では発電設備を持たずに常時バックアップ契約で電力を卸売り価格で買い入れ、一般家庭にリーズナブルなお値段で提供している新電力も少なくありません。技術的には従来の大手電力会社が供給している電気なので、停電しやすいということもないわけです。

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新電力が倒産した時は?

電力自由化から2年が経ち、順風満帆な新電力もあれば、残念ながら倒産してしまった会社もあります。「流石に倒産したら、突然、電気が来なくなってしまうのでは?」と、不安に思う人もいるでしょう。

しかし、新電力が倒産したとしても、すぐに電気が止まることはありません。たとえば、福島電力が破産した時は、東京電力や東北電力が契約者に電力を途切れることなく供給していました。

これは「最終保障供給約款」という仕組みにより、新電力からの送電が停まった時は、送電網システムを管理している大手電力会社が電気を供給する約束になっているからです。ただし、供給期間は期限が決められているので、その間に他の電力会社への切り替えを行うようにしなければいけません。期限を過ぎると電気を止められてしまうので注意しましょう。

まとめ

以上のように大手電力会社から新電力に切り替えたからといって、急に停電しやすくなるということはありません。なぜならば、電力自由化によって新電力が参入してきたといっても、送電網システムは大手電力会社の独占状態にあるからです。

また、発電は行わず、大手電力会社から電力を買って一般家庭に小売りしている新電力もあります。つまり、結局は大手電力会社の発電に頼っている部分が大きいというわけです。

もし、大手電力会社の発電システムや送電網システムに問題が起きたとしても、新電力と契約している家だけ停電するということはありません。新電力、大手電力会社、どちらと契約している家も同じように停電し復旧するでしょう。倒産した時でさえ大手電力会社のバックアップがある新電力、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

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