【コスト比較】LEDと蛍光灯の電気コスト

【コスト比較】LEDと蛍光灯の電気コスト

目次

  1. LEDと蛍光灯の電気代を比較してみる
  2. 交換の費用で比較してみる
  3. 目に見えないコスト削減にも
  4. 補助金を活用することでLED導入のコストを抑えよう!

LEDが登場した当時から「LEDに切り替えると電気代が下がる」という話はありましたが、果たしてどれくらい電気代が安くなるのでしょうか。今回は、蛍光灯とLED電球の電気代や寿命による切り替えコストを実際に計算して、蛍光灯とLEDどちらが得なのかを検証していきたいと思います。

LEDと蛍光灯の電気代を比較してみる

まずは蛍光灯とLEDの電気代について比較してみましょう。今回は仮に東京電力エリアで1日10時間、電球を30個同時に使う場合で試算していきたいと思います。

まず、LEDと蛍光灯の消費電力について。今回は三菱電機のFLR40Sと同じく40W形のフィリップス直管形LEDランプを比較してみましょう。

以下はFLR40Sの仕様になります。
FLR40Sの仕様

メーカーが公表するデータでは、36Wとありますね。

一方、フィリップスの40W形LEDの仕様は以下の通り。

LEDの仕様

定格消費電力は14Wとあります。

ランプスペックや安定期によって多少の消費電力の違いはあるものの、蛍光灯であればだいたいこれくらいの差となります。

さて、ということは、30本の蛍光灯を同時に稼働させるために必要な電力は、それぞれ以下のようになります。

  • 蛍光灯・・・1.08kWh
  • LED・・・0.42kWh

——このことから、だいたい60%程度の削減ができることがおわかりいただけると思います。さて、試算の続きですが、1日10時間使うことになりますから、1日に消費する電力量は以下の通り。

  • 蛍光灯・・・10.8kWh
  • LED・・・4.2kWh

続いては電気料金に換算してみましょう。最近はどんどん電気代が上がってきていますし、契約する電力会社によって電気料金単価は異なりますが、仮に東京電力エリアの電気代を1kWhあたり27円と置くと1日の電気代は以下のようになります。

  • 蛍光灯・・・291.6円
  • LED・・・113.4円

1日ではそれほど差はありませんが、1ヶ月30日としてフル稼働させた場合

  • 蛍光灯・・・8,748円
  • LED・・・3,402円

このようになります。1ヶ月単位で見ても5,000円も差があることがわかりますね。これが1年であれば6万円、10年にすると60万円の差になります。

使用する電灯の数や時間が多くなればさらに差は開きます。飲食店などでもエアコンに次いで消費電力が大きいのが照明だと言われていますから、この照明の電気代を60%近くカットできるため、LEDに切り替えるだけで経費削減ができると言われているのですね。

交換の費用で比較してみる

さて、LEDのメリットは「省エネ」だけではなく、「寿命」というものもあります。一般的な蛍光灯の寿命はだいたい6000時間程度だと言われています。一方のLEDは40000時間使うことが可能だと言われています。

つまりLEDは1日10時間利用したとしても4000日利用できるのです。——年単位で換算するとおよそ11年ということになります。一方の蛍光灯は同じ時間利用すると1年ちょっとで寿命が切れてしまいます。

先程も例に上げた三菱電機のFLR40Sは1,680円です。LEDを1回買い換えるまでに蛍光灯は7回(6.8回)切り替える必要がある計算になりますね。先程電気代の比較でも登場してもらった三菱のFLR40Sは販売価格が1,680円ですから、これを30本、しかも7回切り替えるとなると、以下のようなコストが必要になります。

  • 1,680円×30本×7回=352,800円

10年とはいえ、先程の電気代と合わせると、100万円近く差があるということになりますね。もちろん、お店やオフィスが広くなれば広くなるほど取り替えなければならない照明の数も多くなりますし、それだけ費用も必要になってきます。

今回は25坪程度の広さを想定して、30本という本数で試算してみましたが、50坪の広さであれば単純計算、10年間で200万円くらいの差が出ると言えます。

目に見えないコスト削減にも

LEDを導入することで目に見えない部分のコスト削減にも繋がります。

例えばLEDは白熱灯に比べて熱を発生させにくいため、夏場のエアコンの電気代削減にも繋がります。この他にもLEDなら明るさを調整することができるので、例えばそれほど明るさが必要ない時に消費電力を抑えることもできてしまうのです。

ちなみにですが、LEDは熱になって失われる電力が少ないため少ない消費電力で発光することが可能なのです。このように、LED電灯への切り替えは間接的な電気代削減にも繋がります。

補助金を活用することでLED導入のコストを抑えよう!

さて、これだけの電気代削減につながるLEDですが、唯一のネックが初期費用の高さにあります。LEDに切り替えるためには、安定器を取り外す必要がありますので、どうしても工事が必要になってしまい、高額な初期費用が発生してしまいます。

しかし、自治体によってはLEDを導入するために必要な経費の一部を負担してくれる補助金制度があります。この補助金を利用すれば初期費用の2/3が導入後に自治体や経済産業省から支給されるのです。

こういった補助金制度を活用して、賢くLEDの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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