水銀灯のデメリットとは!!LEDと比較してみた

昔ながらの照明として知られる水銀灯ですが、「水銀に関する水俣条約」の影響もあって続々とLEDに切り替えが進んでいます。ですが、なぜ水銀から切り替える照明がLEDなのでしょうか。

今回は、水銀とLEDの照明を比較するとともに水銀灯のデメリットについてご紹介していきたいと思います。

1. 水銀灯は電気代が高い

水銀灯の消費電力は1つあたり30W〜40Wほどです。50W程度消費する白熱灯に比べれば消費電力は安いですが、LED蛍光管の消費電力は1つあたり15W程度。電球なら7Wくらいです。

単純計算でも水銀灯のほうが2倍〜5倍くらい電気代が高いということになりますね。多くの施設で空調に次いで電力を食うといわれる照明の電気代が1/2、1/3にコストカットできるのであれば、LEDに切り替えるために工事が必要になったとしてもLEDのほうが得であることがおわかりいただけると思います。

例えば、1日10時間、100個の照明を使うだけでも、電気代は以下のような変化があります。

水銀灯
0.04kWh×27円×10時間×100個=1080円

LED
0.015kWh×27円×10時間×100個=405円

1日で675円も差が出るのですから、1ヶ月なら20,250円、1年なら243,000円、10年なら2,430,000円の差となります。

2. 水銀灯は虫が寄り付く

食品工場などでは重要管理点となる虫害ですが、虫は紫外線に寄り付くと言われています。水銀灯は虫取りにも使われるくらいですから、紫外線放射量がかなり多いのです。一方のLEDはダイオードレーザーという近赤外線によって発光をしますので、紫外線放射量はごくわずかです。

このため、LEDの照明には虫が寄り付かず、コンビニの看板や食品工場の照明、飲食店の店内の照明として適しているのです。もちろん、虫嫌いな方は多いので、食品が絡まなくても様々な施設でも虫害の低減メリットはあるでしょう。

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3. 水銀灯は人体に有害

水銀は水俣病という日本における痛ましい公害事件を引き起こした物質です。それだけでなく水銀は環境汚染物質であり、魚や鳥類にまで被害を及ぼします。このため、取扱には注意が必要であることもデメリットに数えておくべきでしょう。

4. 水銀灯は寿命が短い

水銀灯は白熱灯に比べれば寿命はまだ長いほうですが、せいぜい3000時間程度だと言われています。一方のLEDはなんと40000時間、製品によっては50000時間も持つと言われており、非常に長寿命なのです。1日10時間毎日点けていたとしても、10年〜12年くらいは持つ計算ですね。

このため、LEDは切り替えコストがかからないのです。一方の水銀はLEDを 一回切り替えるまでに10回以上も切り替える必要があるため、ランニングコストが必要になります。

5. 明るくなるのが遅い

水銀灯は一度スイッチを入れてから明るくなるまでに5分ほど待つ必要があります。また、消灯後は再点灯するまでに少し時間を置く必要がありますね。熱を覚ます必要があるためです。

一方のLED照明はスイッチを入れた瞬間に点灯しますし、消灯後すぐに点灯しても何ら問題がありません。このため利便性の面でもLEDのほうが優れているのです。

6. 発熱量が多く、空調の電気代がかかる

水銀灯の発熱量はLEDの3倍〜4倍だと言われており、特に夏場はその発熱によって室温が上がってしまいます。このため、空調の消費電力も多くなってしまいます。

「照明ごときで室温が?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、夏場にエアコンの温度設定を1℃高くするだけでも10%の電気代が削減できると言われています。電気代の大部分を占める空調の電気代の10%ですから、これは相当大きな節約になります。

いずれにせよ、生産が終了する水銀灯

さて、今回は水銀灯のデメリットについて色々とご紹介してきましたが、2020年には「水銀に関する水俣条約」に従って、一定量の水銀を使用した製品は全面規制がかかります。

「水銀に関する水俣条約」が2017年に締約国数が50カ国に到達し、発行条件が満たされることになり、これを受けて日本でも『水銀による環境の汚染の防止に関する法律』が制定され、関連法の改正が行われました。つまり、法律によって水銀の生産が中止されてしまったのです。

——もちろん、 大量の水銀を使用した水銀灯も例外ではありません。微量の水銀含有量であれば、規制の対象外となりますが、事実上水銀灯は全面廃止となってしまいます。

当然日本国内では生産もできなければ、海外から輸入することもできませんし、海外で購入したものを日本国内に持ち込むこともできないようになっています。

この規制の開始日は製品によって異なりますが、水銀灯は2020年の12月31日となっており、これ以降は輸出入もできなくなってしまいます。また、一部メーカーでは水銀が微量に含まれている蛍光灯の生産も自主規制という形で中止されることが決定しており、よもやLEDへの切り替えは避けて通れない道となりつつあります。LEDへの切り替えは工事が必要になるため、どうしても手が出しにくいところではありますが、上記で紹介したようなメリットもあることですし、2020年になってから慌てて切り替えるよりも、早め早めに切り替えの準備を進めておいたほうが良いのではないでしょうか?

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