悪質な新電力会社に騙されないために知っておきたい対策

悪質な新電力会社に騙されないために知っておきたい対策

目次

  1. 1. 電気料金の仕組みについて理解する
  2. 2. 営業電話に対しては「怪しい」と思う
  3. 3. 法律やルールについて知っておく
  4. まとめ

2016年4月から、電力自由化というものが始まりましたが、これはそれほど話題になることはありませんでした。しかし、ここ数年間で電力小売事業社は増え続け、2019年現在は600社を超える事業者が電力市場に参入しています。

この600社の中には悪質な電力会社も存在しており、また、600社の電力を代理販売する代理店の中にもモラルを欠いたような商売を行っている会社が存在します。

今回は、そんな悪質なモラルを欠いた電力会社に騙されないようにするための対策方法をご紹介していきましょう。

1. 電気料金の仕組みについて理解する

2016年以前、私達は東京電力や関西電力のような一般電気事業者と呼ばれる会社と契約しなければ電気を利用することはできませんでした。これは一見「不平等な市場」を生み出しそうな気がしてしまいますが、実はそんなことはなかったのです。

日本における電気料金は著しくモラルを欠いた値上げを民間事業者である一般電気事業者が行わないように政府が介入し、料金の変動を管理していたからです。このため、これまでも電気料金は適正範囲の中にあったといえるでしょう。

「電気代が高すぎて、生活が苦しい…。」そんなことをボヤく国民はいませんでした。それが今回電力自由化によって、私達日本人は電力会社を選ぶことができるようになりました。——つまり、高額な電気料金の会社を選ぼうが、格安の電気料金の会社を選ぼうが、それは私達の自由ということになったのです。

自由があるということは同時に責任があるということでもあります。——つまり、乗り換えるも乗り換えないも自由ですが、乗り換えた先でトラブルがあってもそれは自己責任ということになるのです。

つまり、私達はしっかりと電気料金の仕組みについて理解を深め、「この会社は本当に大丈夫か?」ということを判断しなければならないのです。例えば、食料品をスーパーで購入する時でも同じです。100グラムで500円の鶏肉がスーパーに置いてあったとして、それを買ってしまうのは、「100グラム500円は高い」という判断ができなかった人の責任になりますよね?

つまり購入するなら、「鶏肉は100g100円くらい」という相場感を知っておく必要があるのです。電気料金は一見複雑に見えてしまいますが、騙されないためにはしっかり料金のシステムを理解し、正しい判断が自分で下せるようにしておく必要があるのです。

2. 営業電話に対しては「怪しい」と思う

次に気をつけておきたいのは、営業電話がかかってきた時です。もちろん全ての営業電話が悪質な電力会社からのものというわけではありません。——しかし、現在はインターネットの時代です。優良な電力会社は基本的にインターネット上で集客することができるため、営業電話はほとんど行わないのです。

営業電話をする電力会社というのは、以下のような傾向にあります。

  1. 乗り換えるデメリットが多く、インターネット上で集客することができない
  2. インターネット上で集客をすれば、炎上する可能性が高い
  3. インターネット上で集客をするノウハウがない

3番のように、ノウハウがないだけであれば優良な会社であることもありますが、そうでなかった場合、つまり故意にインターネットで集客を行っていない会社は、悪質な電力会社である可能性は高いと考えられます。

営業電話をするにしても、代理店を使っている場合それだけ費用がかかりますし、人件費も膨大なものになります。―—つまり、電気料金もそれだけ高く設定しないと経営が成り立たなくなってしまうのです。

このため、営業電話がかかってきたらまず「怪しい」と考えるのが良いでしょう。もちろん、頭ごなしに「全ての会社が悪い」というわけではありませんが、より慎重に対応する必要があります。

3. 法律やルールについて知っておく

電力というのは、もはや私達にとって生活に欠かせないものであります。このため、電気事業者には様々な制約が設けられているのです。例えば電気事業法という法律は、以下のようなものです。

この法律は、電気事業の運営を適正かつ合理的ならしめることによつて、電気の使用者の利益を保護し、及び電気事業の健全な発達を図るとともに、電気工作物の工事、維持及び運用を規制することによつて、公共の安全を確保し、及び環境の保全を図ることを目的とする。
電気事業法 第一条

この法律によって、日本国民は不適切な事業者の被害に合わないように守られているのです。

また、皆さんはスマートメーターというものをご存知でしょうか。このスマートメーターは、電気料金を乗り換える際に検針器の代わりに設置するものでありますが、このスマートメーターの切り替えには工事費は発生しません。しかし悪質な電力会社はこのスマートメーターの工事費を請求しようとするのです。

このようにルールや業界の「当たり前」を知っていなければ、損をすることもあるでしょう。このため、全ての法律や業界のルールについて把握する必要はありませんが、最低限の知識については知っておくほうが良いでしょう。

まとめ

悪質な商売を行う事業者というのは、どの業界にも存在します。——このため、騙された時にどのように対策しておけば良いのか、どのようにして騙されないように対策しておくかということは、面倒ですが知識として身につけておかなければなりません。電力市場においてもそれは例外ではありません。当サイトでは電力に関する正しい知識やノウハウを配信しておりますので、是非参考にしてみてください!

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