工場の電力使用量はどれくらい?電力と生産性の話

「うちの工場、電気代が高いんじゃないかな…?」なんてお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
モノが売れない時代ですから、なんとか利益を出すために経費の大きな部分を占める電力を削減しようという考えは、間違いではないと思います。

しかし、無理な電気代削減は従業員の生産性を下げる可能性もあります。例えば夏場に空調の温度を1度上げるだけで大きな削減になると言われていますが、これによって快適性が損なわれた結果生産性が下がってしまうと売上が低下することになるので、結局損をしてしまう可能性があります。

諸兄はこう思うかもしれない。「いやいや――それにしてもうちの電気代は高い気がするぞ。」

ということで、以下では工場の電気代は平均でどれくらい使用されているのかということについて解説していきたいと思います。

工場の消費電力はどれくらい?

少し調べていると、東京大学の経済学部が発表したレポートで面白い調査結果がありましたので、引用させていただこう。

上記では、従業員数ごとの消費電力と電気料金の平均をグラフ化しています。文字が小さくて見にくいかもしれないが、一応テキストに起こして解説すると5人未満なら100,000円いかない程度、300人を超えてくると10,000,000円程度の電気代がかかってくることが分かる。

これは8月度の電気使用量のデータですから、夏場の消費電力がピークに達するタイミングだと考えて良さそうです。上記使用電力よりも大きければ電気代節約を考えたほうが良さそうですね。
諸兄の工場では、いかがだろうか?もし高いかも…と思われた場合は工場の電気代を節約するアイデア5選をチェックして削減に役立てていただきたい。

工場の電力消費量は増加傾向にある

経済産業省の統計データによると、平成に入ってから電力消費量は常に増加傾向にある。

これについては、技術が進歩して電気が安定的に供給されることによって、需要家(工場主)の電気代削減のインセンティブが薄れたことにあるという分析を経産省は行っているが、どういうことかというと、「皆もっと頑張れば電気代抑えることができるよね?」ということである。

もちろん、一昔前に比べると何もかもデジタル機器で管理しているため、それに応じて使用電力が多くなることは明確であるが、同時に設備も進化しているため少ない電力で最大限の稼働ができるようになっているはずである。
「そうは言ってもねぇ…、好きで電力を大量消費しているわけではない」というのが、需要家たる諸兄らの本音であろう。

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自家発電を行っている企業も多いけど?

工場は使用電力が多いため、自社で発電を行って消費する施設も多いようです。節電が叫ばれる世の中ですから、殊勝な心がけである。
しかし経済産業省の調査によると、以下の通りだ。

電力生産性については、エネルギー生産性に比べると、近年は自家発電力の見直し等をうけ電気事業者からの調達が増大した結果、若干低下傾向にある。
(中略)
中小規模においては特に近年の業況の変化等により付加価値額そのものが低下していること、また少なくとも電力に関しては、使用量等の低減(省エネ)へ積極的に取り組むのが困難なことがうかがえる。また業種ごとにみた場合でも、電力使用量における中小規模の占める割合や、電力生産性の水準などの動きが一致しており、同様の状況がうかがえる。
引用:電力からみた製造業の生産性について

電力自由化による競争激化のため、電気料金が低下したためなのか、自社で発電することを効率悪しとして、特に設備投資に慎重な中小企業では自家発電をしない傾向にあるようだ。
確かに2016年以降は、小規模な工場でも電気料金を乗り換えることができるようになったし、発電をするメリットは少ないのかもしれない。

電力あたりの生産性を上げる努力をしよう

さて、論点が迷走してきてしまっているが、こういったマクロ観点での分析をご紹介しても諸兄らを退屈させてしまうだけであることは重々承知しているので、話を収束させようと思う。

本項で言いたいことは、結局は平均の電力消費量をどうにかしようとしたところでそれほど大きな意味がないということだ。
製造するものが異なれば使用電力も異なるし、エリアによっても消費する電力がどれくらい適切かということは異なるだろう。

最も大事なことは、生産に対してどれくらい電力を消費したかという原価主義だ。

例えば10円の価値を作り上げるために8円使っているのであれば利益は2円だが、これをなんとか頑張って削減して、7円にしても価値が9円に下がってしまうのでは意味がない。
わざわざ言うまでもないかもしれないが、これは聡明な諸兄らならあるいは筆者よりも理解しておられるであろう。

電力あたりの生産性を上げるためのアイデアについては、別の記事でも色々と解説しておりますので、是非参考にしてみてください。

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