冷房と暖房はどっちが高い?電気代節約のヒント

一般的に夏場と冬場は特に電気代が高額になると言われています。これはエアコン・空調を多く利用することが原因ですが、ここである疑問が生まれてきます。

――冷房と暖房ってどっちのほうが電気代が高いの?

今回は、冷房と暖房の電気代はどちらのほうが高いのか、それぞれどのように節電できるのかということを解説していきたいと思います。

エアコンの消費電力は温度差で決まる

一般的に空調の使用電力は外気と室内の温度差によって決まると言われています。

これは、室外機から空気を取り込んで冷やすあるいは温めて室内に空気を送りだすという仕組みがあるためです。
そのため、理論上暖房のほうが消費電力が多いということになります。

40℃を超える気温が記録された2018年の7月でも平均最高気温は32℃です。
外の気温が35℃だったとしても、だいたい27℃程度に設定するでしょうから、たったの8℃差です。

一方で冬場、1月の東京都の平均最低気温は1.8℃です。便宜上2℃としましょう。
暖房で設定する温度は18℃~20℃くらいであるため、少なくとも16℃差があることになります。

そのためだいたい倍くらいの電力使用がされることが考えられるのです。

実際の使用電力はほとんど変わらない!?

暖房のほうが消費電力が多いことが考えられる一方で、夏場と冬場の電力にはほとんど変わりがありません。

今回、念のために経済産業省が公開している各電力会社管内の電力需給状況の1月の日最大需要(1日の中で最も電力が使用された時のkW数)と7月の日最大需要を比較したところ、以下の通り。

最大電力消費量(日) 平均
1月 4,966万kW 4,358万kW
7月 5,038万kW 4,116万kW

電気代の4割程度を占めると言われる空調の電力消費量が大きいと考えられるのに、そこまで大きな差がないのはなぜなのでしょうか?

夏は時間によって消費電力差が激しい

そもそもですが、上記で取り上げたデータは日の最大需要の値であるため、「夏と冬はどちらの電気代が高いのか」という疑問を解消するために適切なデータであるとは言えません。

「なんでそんなデータ引用したんだ!」と皆さんは憤慨されるかもしれないが、これくらいしか月別で比較できるデータが見つかりませんでした。筆者の力及ばず無念――。
筆者がもしケンシロウに倒されるなら、このことが心残りで生涯に一片だけ悔いを残すことになりそうです。

――冗談はともかく、冬場は比較的電力が絶え間なく同じ量供給されているのに対して、夏は時間差が激しいと言われています。

どういうことかというと、18時~19時ごろ帰宅したサラリーマン達が一気に空調の電源を入れ始めたりするようです。
お父さんが帰宅してくるタイミングに合わせてクーラーをつけ、それまでは扇風機で我慢する…といった涙ぐましい節約生活を垣間見ることができるのです。

エアコンはスイッチをつけ始めたタイミングが最も電力消費が大きくなりますから、このことが原因で夏場は日の最大需要が大きいということになります。

一方、冬場は一日中ずっと安定して供給されています。つまり、マクロ的に見れば夏のピーク時の電力が一日中断続的に続いているような感じです。

結局冬場のほうが電気代は高くなる

結局のところ、冬場のほうが電力が高いことが考えられます。

とある家庭では7月の電気料金が12,438円だったのに対して、1月は15,143円でした。

また違った一人暮らしの部屋では7月の電気料金が4,332円だったのに対して、1月は5,799円でした。

わずかな差ですが、やはり冬場のほうが電気料金が高いようです。

ちなみに東京都で一人暮らしをしている筆者の部屋は7月が2,500円だったのに対して1月は1,700円でした。
筆者は寝るだけのために部屋があるので暑さは我慢できないのですが、寒さは布団にくるまって我慢することができるためです。

夏場はどうやって電気料金を節約する?

意外と皆さんが見落としているのは、室外機周りのケアです。冷房(エアコン)の消費電力を削減するための6つのアイデアでも解説しましたが、室外機の周りにものを置いたり室外機が熱を溜めてしまうと電力消費量が大きくなってしまいます。

そのため、夏場は特に室外機のケアに気をつけるようにしましょう。

特に昼間の日光が差し込む時間は定期的に水をかけてあげるようにすることで打ち水効果によって熱を逃がすことができます。
また、日よけを設置するなども節電効果があるため良いでしょう。ただ、室外機から吐き出された熱が室外機周辺でこもらないように注意することも大事です。

冬場はどうやって電気料金を節約する?

一方で冬場はストーブやファンヒーターなどの色々な機器を使って部屋の中を温めがちですが、暖房一本に絞ったほうが良いです。

部屋の中を温めるために最も効率が高いのが空調であるためです。

そのためストーブはどうしても寒すぎる時だけにして、基本的に暖房で快適な室温を保つようにしましょう。

ただ、しばらくその場から動かない場合などはスポットを温める効率が高い遠赤外線のストーブ等を活用すると良いです。
空調を頻繁につけたり消したりすることは節電観点から見て好ましくありませんが、3時間程度必要ない場合は切ってしまったほうが節電になります。

あるいは、筆者のように全く暖房をつけずに外で仕事をして寝る時も暖房をつけないというワーカホリックな生活ができるのであれば実践してみても良いかもしれません。

まとめ

  • 夏場と冬場を比較すると冬場の電気代のほうが高い
  • 外気と室温の差によって消費電力が変わる
  • 夏場は室外機のケアをしてあげよう
  • 冬場は色々な暖房器具を効率的に使い分けよう。
事業者様必見!
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小西 智一

株式会社Bliss Ariseの電力事業の営業担当です。多くの事業主様により安心しておトクに電気を使って頂くため、日々奮闘しています。

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